マネの絵画の特徴
マネは、スペインやイタリアの影響を受けていますが、
明るい色、立体感・遠近感をあまり感じさせない平面的な絵画を多く残しています。
これは印象派の特徴でもあります。
しかし、印象派の多くは黒色をほとんど使うことはありませんでしたが、
版画もやっていたマネは、絵画の一部に黒を取り入れています。
遠近感や立体感をつけなかったマネの作品は、当時の人たちは、
マネに立体感を出す手法を知らないからだとも言われていました。
マネは絵画を制作する題材として選んだものの多くは、現代の生活を描いていました。
マネは、「印象派」という枠にとらわれることなく、
風景、日常、肖像、伝統的なものなどを油絵やパステルで描き続けたのです。
今では印象派に分けられているマネなのですが、実際は印象派におさまりきらない絵画も多くあり、
現在の研究家たちをなやませているのです。
マネの有名な絵画
■草上の昼食
マネがこの絵を描くまで、女性の裸像は女神に限られていました。
しかし、マネは生身の女性を描いたのです。
このことがパリ中の批評家たちにとっては下品にうつったのです。
現実的すぎる状況を描いた草上の昼食はこれまでの伝統的様式に対する挑戦だと受け取られてしまいました。
構図そのものはラファエロを参考にしています。オルセー美術館にあります。
■オランピア
サロンに入選した作品ですが、草上の昼食以上に批判をあびた作品です。
タイトルの女性の名も批判の対象になりました。
女性が身につけているものや周りに配置されているものからも、女性の職業をはっきりと表現しています。
マネ自身はオランピアを自分の最高傑作と考えていました。
現代ではもちろん評価の高い作品です。オルセー美術館にあります。
■笛吹き
マネの友人が笛吹隊の少年をモデルにして欲しいと連れてきた少年を題材に描いています。
ポーズはモデルを描いているのですが、顔はマネの息子をもとにしているといわれています。
教科書にものっている絵画なので、見たことがある人は多いのではないでしょうか。
スペインの画家の構図を参考にしています。これもオルセー美術館にあります。
マネは非常に個性的な絵画を描き、他の印象派にも大きな影響を与えています。
世間に批判されつつも絵画を描き続けた彼は、晩年にようやく認められるようになりました。
現在では、モダンアートの創始者ともいわれています。
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